[大卒・院卒]新入社員座談会CROSS TALK 02 - FIRST PART

【第一部】学生時代の研究テーマと、研究を通じて得たもの

TOPIC01学生時代、どんな研究に取り組んでいましたか?

T.K.僕の学校は少し特殊で、2年で一区切りというカリキュラムで卒業制作が2回ありました。最初の卒業制作はETロボコンへの出場で、ロボットを遠隔でラジコン操作できるコントローラーをハードウェアから全部自作しました。

M.S.制御系も全てということですか?

T.K.そうです。元々はソフトウェアの競技でしたが、ハードウェアをやらせてくださいと先生に頼みました。その後は国産OSのコンテストに出たりもしましたが、そのコントローラーは今でも後輩たちが使ってくれているようです。こうして設計から製品化の流れを一通りやり切れたことが、学生時代の一番の経験ですね。試作で終わらずに「ちゃんと誰かが使えるものを作る」という感覚を学べたことが大きかったですね。

I.H.僕の研究領域はローランド ディー.ジー.の事業とは全然違っていて、製鉄に関わる分野でした。高温に熱された鋼をロールで板状に加工する熱間圧延というプロセスがあるのですが、表面の酸化が原因でキズができてしまう。その表面キズを防ぐにはどうしたらいいかということを研究していました。実験が1日1回しかできなくて、苦労しましたね。

M.S.1日1回か、それはしんどいですね。

I.H.鉄を1,000℃まで加熱するのに2時間、それを圧延加工して、観察できるまで冷却するのに3時間かかるので、ひたすら段取りと忍耐の連続でした。おかげで、スケジュール管理の大切さを体で覚えることができましたが(笑)。

S.D.僕はスフェロイドと呼ばれる球状の細胞塊の遺伝子導入法を研究していました。この技術の応用の一つに、がん治療の研究があります。細胞の捕獲や試薬の投入を行うために微細な流路を使うのですが、「流路設計と作製」「細胞の培養」「実験と評価」という3つのプロセスがあって、やはりそれぞれ待ち時間が生じます。だから常に「今この時間に何ができるか」を考えながら動いていましたね。

I.H.ほとんど医療やバイオの領域に聞こえますね。

M.S.僕も医療に近いのですが、脳波、特にミュー波という運動に関係する脳波を研究していました。このミュー波には、運動を行った時や想像した時に消えるという特性があって、それを活用して体が動かなくても意思を伝えられるようなインターフェースへの応用を研究していました。内容が人体実験なので被験者を集めるのが大変で。個人差が非常に大きく結果が安定しなくて、数字を見続けて解析し続けるという根気の勝負でしたね。

S.D.見事に分野の異なる人間が集まっていて面白いですね。

TOPIC02研究を通じて身についたものは?

I.H.地道で泥臭い実験だったので、忍耐力とスケジュールを管理する力は嫌でも身につきました。あとは「条件を変えながら最適解を探す」という思考の癖ですかね。

M.S.その力はきっと仕事でも活かせますね。

S.D.僕はPDCAを意識しながら仕事を進められるようになったと思います。待ち時間が長い研究だったので、並行して別の作業を進める習慣が身につきました。機械とバイオを行き来していたおかげで、分野をまたぐことへの抵抗感がなくなったことも大きいですね。

M.S.PDCAという点では、僕も同じですね。あとは、できるかどうかわからないものを信じ続けて繰り返す力というものが、身についたと思いますね。研究は「やってみないとわからない」の連続なので、あきらめない力が自然と培われますよね。

T.K.僕は「試作で終わらせない」という意識です。コンテストで最初から最後まで製品化の流れを経験させてもらったので、「使える状態にして初めて完成」という感覚が身につきました。それは、ローランド ディー.ジー.のようなメーカーで働く上で、自分の強みになると思っています。

S.D.結果が出るかわからないものを信じて繰り返し、とにかく何らかの成果に結び付ける。この「根気強さ」は、研究に打ち込んできた僕ら全員に共通している強みかもしれませんね。

 

(一同)うなずく

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