
“苦手”が“楽しい”に変わった。チームが支えてくれた、異業界からの挑戦
開発 Y.O.
2023年入社 | 開発2部
製品開発
キャリア
転職のきっかけとローランド ディー.ジー.を選んだ理由
前職では、特別高電圧を扱う重電分野で技術職に従事していました。やりがいはありましたが、エンジニアとしてもっと幅広い技術や業務経験に触れたいという欲求が芽生え始め、このままキャリアを重ねていくことに不安を覚えるようになったのが転職を考えるきっかけになりました。そんな中で出会ったのがローランド ディー.ジー.でした。地元である浜松から世界とつながる技術力に挑戦できること、企業風土や働きやすい環境に引かれ、ここでなら新たなスタートが切れると感じて入社を決めました。

現在の仕事
現在は、インクジェットプリンターの「インクジェットヘッド」と呼ばれる部品の波形設計を担当しています。この波形の精度によって、印刷物の画質や印刷の安定性が大きく変わるため、非常に重要な業務です。現在担当しているプリンターは、“ピエゾ方式”という精密な制御技術を用いており、信号で振動板を動かすことで、ピコリットル単位のインクを吐出します。インクジェットプリンターは奥が深く、使用するインクの種類や、インクジェットヘッドの構造、さらには用途によって求められる性能は異なるため、毎回異なる条件下で最適な波形を設計する必要があります。ゼロから仮説を立てて、検証し、調整を繰り返していく中で、ものづくりの本質と向き合う毎日です。
当社の魅力
インクジェットヘッドや吐出するインク、また画質要求によって異なるアプローチが求められます。そのため、自分で考えた仮説を実際に試し、課題があれば修正しながら理想の波形を目指していく――その試行錯誤のプロセスこそが、この仕事の醍醐味です。また、自分の設計した波形が実際に製品の中で動き、目に見える成果となって現れる瞬間には、大きな達成感があります。チームメンバーと意見を交わしながら設計を進めることで、ひとつのものづくりを共有しているという実感も得られますし、前職とは違うやりがいを日々感じています。
転職前後で変わったこと
転職して最も大きく変わったのは、働く環境と心の余裕です。以前は業務が忙しかったこともあり、なかなかオンとオフが切り替えられないという悩みがありました。しかし、現在はフレックスタイム制度を活用しながら、自分の体調やスケジュールに合わせて柔軟に働くことができています。また、業務量も無理のない範囲で適切にコントロールされているため、残業も大幅に減りました。プライベートの時間も確保できるようになり、趣味や友人との時間を大切にできるようになったことは、大きな変化です。仕事にも前向きに取り組めるようになり、ライフワークバランスの大切さを改めて実感しています。
困ったら頼っていい。チームの支えが、自分を変えてくれる
実は、以前は現在のように “仮定と検証” を重ねながら、最適解にたどり着くような業務が得意とは言えませんでした。うまくいかないと考え込みすぎてしまう性格で、気がつけば一人で抱え込んでしまっていたんです。しかし、転職を経て、仕事のやり方だけでなく、自分自身の考え方も大きく変わりました。「分からないことがあっても大丈夫」「悩んだら誰かに頼っていい」——そんな安心感があるからこそ、挑戦し続けられます。それは当社の挑戦を貴ぶ風土と、それを後押ししてくれる先輩・仲間の存在があるからに他なりません。
インクジェットプリンターは、とても奥が深く、関わるほどに面白さが増していく製品です。転職に不安がある方もいるかもしれませんが、チームの中で一歩ずつ進んでいけば、きっと自分の輝ける場所が見つかると思います。
インクジェットプリンターは、とても奥が深く、関わるほどに面白さが増していく製品です。転職に不安がある方もいるかもしれませんが、チームの中で一歩ずつ進んでいけば、きっと自分の輝ける場所が見つかると思います。