VersaWorks 7開発ストーリー 第三部PROJECT STORY 02
第三部
「果たして間に合うのか…?」
チーム一丸で乗り切った開発終盤
チーム一丸で乗り切った開発終盤
VersaWorks 7の開発にあたって、最大の難所となったのがスケジュールだった。Mac対応をはじめ、初めてづくしの開発とあって予測できないロスが積み重なっていたのだ。さらに……
そこでT.K.が残タスクと残日数を洗い出したところ──。

前章でも触れたように、この時期に加入したW.Y.にとっては、開発が最も混み合う“佳境”への突入でもあった。当時を振り返って、彼は苦笑する。

そんな状況ではあったが、経験のあるY.A.とT.K.が後輩たちをサポートし、チームに混乱はなかった。そこにはチームワークという、ローランド ディー.ジー.の開発文化が根付いていたからだ。
ローランド ディー.ジー.では、一般的なソフトハウスのように他者のためのソフトを開発するのでも、自社で使うソフトを他社に外注するのでもなく、自社製品のためのソフトウェアを自社で開発している。だからこそ意思疎通はスムーズで、仕事への熱量も一緒。“チーム一丸”という言葉が、まさに具現化されていた。

こうして社内の力を結集する中で、さらにチームに力を与えてくれたのが、新しい技術に取り組む“楽しさ”だった。

Y.A.は振り返る。